エネルギーの源、炭水化物の基本を知る。

脂質たんぱく質とくらべてエネルギーに転換されやすい炭水化物。炭水化物は糖質と食物繊維で構成され、主にエネルギーとなる糖質はその構造によって単糖類、少糖類、多糖類に分類されます。

機能

  • 糖質
    主にエネルギー源として働き、三大栄養素の中でも素早くエネルギーに変換されやすい栄養素です。
    脳や神経、精巣、骨格筋等にブドウ糖としてエネルギーを供給してくれます。
  • 食物繊維
    主にエネルギー源としてではなく、腸内環境を整える役割を担います。
    食物繊維自体はほとんど消化されず、消化管内の水分を吸収して膨張することで排泄をしやすくする機能があります。
    腸内細菌によって発酵分解されエネルギーにもなりますが、糖質と比較して微量にとどまります。

消化、吸収、代謝

唾液、膵液のアミラーゼで消化され、小腸で吸収されます。
吸収された糖分は肝臓で取り込まれて代謝、血糖として体中に送り込まれます。

炭水化物の代謝には主にビタミンB1が関わっています。

摂取量

一般的な成人の男女で摂取エネルギーの50〜65%を炭水化物で摂取することが推奨されています。

過不足のリスク

過剰

過剰摂取による健康障害の報告はありません。
ただし総エネルギーに対する炭水化物の割合が大きくなることで糖尿病の影響が考えられているため、摂取基準においても割合が目標として設定されています。
また、消費されなかった余分なエネルギーは脂肪として貯えられるため、肥満につながるリスクもあります。

不足

エネルギーが不足して疲れやすくなったり、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足することで思考力、集中力、判断力等の低下につながります。
食物繊維の不足との関連が報告されている生活習慣病は多岐にわたり、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、がん、循環器疾患等との関連が認められている研究報告が多数存在します。

炭水化物が多く含まれる食品10品目

砂糖や穀類、芋類等の植物性食品に多く含まれています。

出典 文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)出典 文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
参考
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版」
  • 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
  • 奥恒行,柴田克己(2017)「基礎栄養学(改定第5版)」