疲れやイライラ防止にも良い、パントテン酸の基本を知る。

ビタミンB群の1つであるパントテン酸。ギリシャ語で「どこにでもある酸」という意味で広く食品に存在する栄養素です。
炭水化物脂質の代謝に関わっており、かつてはビタミンB5とも呼ばれていました。

機能

細胞の構築や副腎が適切な機能を果たすのに必要な栄養素です。
「傷の治癒」「抗体をつくり感染と戦う」「疲労の予防」「コレステロールと中性脂肪を下げる」等の効果が得られます。

消化・吸収・代謝

調理過程や胃酸で遊離し、腸内の酵素で消化されて吸収されます。

摂取量

上限量は定められていません、成人の男女で4~5mg/日摂取が目安です。

出典 厚生労働省 日本人の2015年版

過不足のリスク

過剰

通常の食事摂取で過剰摂取による健康障害が発現した報告はありません。
また、パントテン酸のみを過剰に摂取した報告もないため健康障害は確認されておらず、上限量も定められていません。

不足

成長停止や副腎傷害、手や足の痺れ、頭痛、疲労、不眠、食欲不振等が起こります。

パントテン酸が多く含まれる食品10品目

レバー、たまご、納豆チョコレートなどに多く含まれています。
煮る調理や加熱調理により壊れやすい栄養素です。

出典 文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)

参考
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版」
  • 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
  • 奥恒行,柴田克己(2017)「基礎栄養学(改定第5版)」

関連記事

血を固める止血ビタミン、骨の形成も助けるビタミンKの基本を知る。

植物性食品に含まれるフィロキノン、メナキノン類などいくつかの種類があり、腸内細菌でも合成されます。

活性酸素から細胞を守り老化を防いでくれる、ビタミンEの基本を知る。

トコフェロールとトコトリエノールの2分類があり、それぞれ構造の違いによりα、β、γ、δの4タイプが存

免疫力アップ!美肌、髪、爪、眼の健康を守る、ビタミンAの基本を知る。

別名レチノイドと呼ばれ、構造によってレチノール(アルコール)、レチナール(アルデヒド)、レチノイン酸

骨の形成を助ける、日光浴で体内生成も可能なビタミンDの基本を知る。

D2〜D7まで6種類が存在し、そのうちきのこ類にふくまれるD2(エルゴカルシフェロール)と魚類に含ま

葉酸と一緒に血をつくる、ビタミンB12の基本を知る。

ビタミンB群の1つ、最も新しく発見されたビタミンで、シアノコバラミン等の有機コバルト化合物です。

コラーゲンの合成を助ける、美肌の強い味方、ビタミンCの基本を知る。

別名アスコルビン酸、皮膚や細胞のコラーゲン合成に必要なビタミンで、抗酸化作用もあります。

皮膚の炎症を防止してくれる、ビオチンの基本を知る。

ビタミンB群の1つでビタミンB7ともビタミンHとも呼ばれる栄養素。 ビタミンB6やパントテン酸等と共

血液を正常にする、妊娠前後は男女ともにとりたい葉酸の基本を知る。

ビタミンB群の1つでビタミンB9、ビタミンMとも言われています。 核酸(DNA,RNA)を作るのに重

3大栄養素の代謝を助ける、ビタミンB2の基本を知る。

ビタミンB群の1つで化学名はリボフラビン。炭水化物、脂質、たんぱく質の3大栄養素の代謝に関与する、成