皮膚の炎症を防止してくれる、ビオチンの基本を知る。

ビタミンB群の1つでビタミンB7ともビタミンHとも呼ばれる栄養素。
ビタミンB6パントテン酸等と共に腸内細菌叢でも合成されます。
「筋肉痛を和らげる」「湿疹、皮膚炎の症状緩和」「抜け毛予防・治療」等の効果が得られます。
皮膚の疾患への効果以外にも、血圧上昇を抑える作用や肝不全への有用性が期待されています。

機能

4種類のカルボキシラーゼの補酵素として働き、糖新生、脂肪酸合成、分岐鎖アミノ酸(BCAA)代謝などと関わります。
抗炎症物質を生成することでアレルギーを緩和する作用があります。

消化・吸収・代謝

たんぱく質中のリシンと共有結合して存在しており、消化管でたんぱく質が分解された後加水分解され最終的に遊離します。
主に空腸(小腸の区分、十二指腸に続く)から吸収されます。

摂取量

上限量はなく、成人の男女で50μg/日摂取が目安とされています。

出典 厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015年版出典 厚生労働省 日本人の食事摂取基準2015年版

過不足のリスク

過剰

通常の食事摂取で過剰摂取による健康障害が発現した報告はありません。
大量のビオチン経口投与でも健康障害は確認されておらず、上限量も定められていません。

不足

欠乏すると皮膚炎、脱毛、むかつき、吐き気、憂鬱感、神経症状などが現れます。
また妊娠中に不足すると、胎児に形態異常が誘発されます。

ビオチンが多く含まれる食品10品目

レバー、卵黄、アーモンドやカシューナッツなど種実類、あさりやししゃもなどに含まれています。
卵の場合白身と一緒に摂取すると吸収を妨げてしまいます。

出典 文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)出典 文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)
参考
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版」
  • 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
  • 奥恒行,柴田克己(2017)「基礎栄養学(改定第5版)」
  • 駒井三千夫(2004)「ビオチンの血圧上昇抑制作用に関する研究」,『ビタミンB研究委員会』,78(3):175-176
  • 駒井三千夫(2009)「ビオチンの抗メタボリックシンドローム機能」,『ビタミンB研究委員会シンポジウム』,83(5・6):316-317

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